妹の手帳と、あの日の部屋着。ひとり暮らしの小さな備え

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明るいグレーの手帳と銀色の鍵

昔、夜に妹から突然電話がかかってきたことがある。

妹はそのとき、事務所で寝ていて、胸に激痛が走り、動けなくなっていた。救急車を呼び、病院へ運んでもらったのだけれど、結局は原因のわからない、謎の体調不良だった。

こういう時、病院のことだけで済むわけではないのよね。

妹は自分で仕事をしていたので、入っている予約にも連絡が必要だった。私は仕事の内容を知っていたから、妹の手帳を見ながら予約の入っている先へ電話をかけて、事情を説明し、延期してもらうことができた。

でも、私が何も知らなかったら。手帳がどこにあるかも、誰に連絡すればいいかもわからなかったら、どうしていただろう。

「何かあったらお願いね」の、その先

連絡してほしい人の名前だけでは、足りないこともある。誰に、何を伝えて、どの予定を変えてもらうのか。普段は自分の頭の中にあることが、誰かに頼むとなると、急に説明の要る話になる。

あの時は、私が妹のことをよく知っていたから動けた。でも、自分のことをそこまでわかってくれている人が、いつもそばにいるとは限らない。

ひとり暮らしなら、なおさら。「私に何かあったら、よろしく」で、相手にいきなり私の秘書をお願いするのも、なかなか無茶な話じゃない?

だから、連絡先と一緒に、こんなことを少し残しておくとよさそうだ。

  • 急に休む時、仕事の連絡をする相手と電話番号。
  • 予約や約束がわかる手帳・カレンダーの場所。
  • 代わりに連絡してほしいことと、伝えてよい範囲。
  • そのメモがどこにあるかを、誰に知らせておくか。

伝えるのは「体調不良で日程を変更したい」まで、など、頼みたい範囲も話しておく。

仕事をしていなくても、翌日の約束や予約はある。連絡をお願いできる人とは、元気なうちに一度、話しておきたい。立派な書類を作らなくても、「この手帳を見てね」と伝えておくだけで違うと思う。

開いたノートとペン、お茶、眼鏡の淡い水彩イラスト

そして、もう一つ覚えていること

妹の、その時の格好である。

上は柄物、下は花柄。なかなかにぎやかな組み合わせだった。

もちろん、その時はそれどころではなかったのだけれど。

ただ、あの格好を見て、私だったら人に見られるのはちょっと恥ずかしいな、とも思ったのだ。

「寝るだけだし、何でもいいか」で選んだものを、思いがけず人に見られる。そんなこともあるのよね。

そんなことがあって、寝る時も、部屋で過ごす時も、少しは自分の好きな、きれいなものを身につけていたいと思った。

部屋着も、その下に着るものも。誰にも見せる予定はなくても、「これ、好きだな」と思えるものを選んでおきたい。

私にとっては、そんなところもレディのたしなみ。気楽でいることと、何でもよくなることは、少し違う気がする。

たとえば、こんな部屋着や下着はどうかしら

肌に触れる素材に少し贅沢をするのもいいし、手頃なものの中から好きな色を見つけるのも楽しい。家で着るものだって、選ぶ楽しみがあっていい。

部屋着なら、こんな上下セット。寝る時にブラをつけたい人には、シンプルなナイトブラや、レースのきれいなものも。心地よく過ごせるサイズを選びたいわね。

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元気なうちに、少しだけ

エンディングノートに書いておきたいこともあるけれど、まずは、急に数日休むことになったら誰に何を頼むか。そのくらい身近なところからでいいと思う。

妹の手帳で連絡ができたことと、あの上下の柄。あの日のことを思い出すと、私は今も、その二つを覚えている。

連絡先をまとめておく。それから、寝る時のものも「何でもいい」で済ませない。

寝るだけだから、好きなものを着る。そう考えた方が、寝支度もちょっと楽しくない?

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